鯨

セッションの鯨のネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たかった!!
迫力が違うんだろなあ、、構図とか画面の使い方とか配色だとか、おしゃれでかっこよくてキマってる。

クソ教師の暴言の吐き方、ほんとにリアル。ああいう教師って、親とかを使って罵ってくるんだよね、私も顧問に言われたことあるもん。まあレベルが違うけどさ。親とか出自とかを使って罵るのはほんとに「お主、教師と言えども殺したろか?」となるので恨みは買うよね。悔しさ爆発は起きるかもだけど。あと、上手くいった時の指揮をしながらの満足そうな口元、あれもよくする。わかるー!!! って思う部分もすごいあった。アンドリューの負けん気からくる鬼の努力は私には無いものだったけど、先生に叱られてたぶんそれご意味わからんことで、睨みつけすぎて「何その目」と逆に言われ火に油を注いだことはあるので、気持ちはわかると思う。
そして主人公が人間的にけっこうごみかすだね! でも、音楽やる人だね。
タナーとかたしかに音楽は向いてなさそう。

なんかさ、芸術について考えてしまったよ。昨日面談で先生が受験は体力勝負って言ってたの、わかる気がするな。アルバイトの先輩も、体力がないやつは入ってから消える、って言ってた。私が目指してるのは音楽ではないけど、音楽のほうがむしろ体力的にはきついよな。苦しい思いたくさんして、怒鳴られて、否定されて、そしてたまに褒められて、全然割に合わないはずなのに口元が緩んでしまって、蹴落とし合いで、辛くて涙が出そうになって惨めな思いして、それで奏でられる美しい音楽ってなんなんだろう。
美しい音は、心のきれいな人にしか出せないって言われるけど、そうだったらどうなの? って思う。成り立たないじゃん。それを少し変えて、心のどこかにものすごく一途でピュアなところがあれば、奏でられるのかな? 音楽は。
とにもかくにも、私が真摯に向き合うことなく終えたクラリネット。もう一度やりたいなと思った。中学に入ってから私が吹いていたのは、音楽ではないね。
そりゃつまらないはずだ。
そっか、うん、あの苦しみの先にあるものが最高なんだね。その苦しみの先のところで、先生とアンドリューは一緒に演奏出来たんだね。
アンドリューごみだけど、先生の、アンドリューをもう二度と音楽に触れさせないようにするための復讐もえぐいよね。そこで負けなかったのが、アンドリューだけど。やつはすごいね。
でもね、ニコルに電話するのは違うと思う。

この評価は私の中の単純な好みの問題
いい映画

ぜんぶ見終わったあと、それから、セッションって言う題名をみると、うおってなるよね。

追記
お互いに人生狂わされたわけだし、許してないよね恨んでるよね。でも、先生は、ら最後の演奏で、彼を認めたんだと思う。それまでは、3人を選ぼうってとき、アンドリューを1番買ってはいただろうけど、明らかにどこまでやるんかな? お? ってぐらいには上から目線でいたと思うんだ。そこをアンドリューは超えた、そこで、ふたりは認めあったのではないか
あと、一緒にたまたま鑑賞していた父と、アンドリューがニコルに電話かけたときの心情でもめた。

それから、2人は決して狂気なわけではないと思う。
鯨