英語で最も有害な言葉は“グッジョブ”だ
緊張感がヒシヒシと伝わる。
こんなに緊張が伝わるものなのか。
そして、おっちゃんやり過ぎだよ。
音楽科カーストの下に位置する有望なドラマーと天才を生み出すことに魂を捧げた男の悪しき熱血闘魂指導。
恫喝、罵詈雑言、暴力。
昭和の体育教師も真っ青な所業。
時折見せる笑顔も嵐の前の静けさを体現している。怖くて怖くてふるえる。
それでも偉大になりたいと大志を抱くニーマンが痛々しくも孤高のかっこよさを感じる。
最後はとてつもないとしか言えないけれど、どんな形にせよあれだけ音楽に真摯に向き合ってきたフレッチャーが自らの復讐のためだけに違う曲を教えるのは納得できない。
深読みすれば、ニーマンを育てようとしたとも考えられるがあまりに材料がなさ過ぎる。
ただ音楽は最高にクールだし、怒涛のような映画。
おまえもがんばれと背中で語ってくれた。
別れた彼女に連絡するようなカッコ悪さは反面教師として生きていきたいね。