イチロヲ

惑星XXXリスのイチロヲのレビュー・感想・評価

惑星XXXリス(2009年製作の映画)
3.0
宇宙ステーションの修繕を偽装して飛び立ったスペースシャトルが、美女しか住んでいない惑星を目指そうとする。1940~50年代のヴィンテージ・フィルムを再利用している、エロティック・コメディ。「親指(大)Xの逆襲!」の脚本家が監督を務めている。

セックス禁止令が発布された100年後の世界を舞台にして、宇宙飛行士の自己実現を描いている作品。「ポルノの消失」を切実な問題として取り上げると同時に、既成作品のパッチワークで珍妙な笑いを提供する。

本作の醍醐味は、新規映像と既成映像を巧みに組み合わせながら、ジャンク・フィルムのリサイクルとリボーンに努めているところにある。元ネタはまったく分からないが、キッチュな味わいを楽しむことが可能。

女優陣が乳房を露出してくれるが、ただ直立したまま「そこにいるお人形さん状態」になってしまうので、全体的にエロス成分は希薄。飛行士がスタッグ・フィルム(昔のエロ映像)を船内で鑑賞しながら、あれこれと考察するシーンが最高潮。
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