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アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのmanamiのレビュー・感想・評価

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ハイフレームレート3Dで鑑賞。映像が恐ろしいほど鮮やかで滑らかで、没入感レベチでございました。
すでにここまで技術が進歩してるなら、そう遠くない将来、こんなアバターも本当に実用化されるのではないかとも考えてしまう。「実際はこういうアバターがもう活躍していて、これはその実写映画だ」と言われても信じてしまいそうなレベルとも言える。
今作の舞台は前作ハレルヤマウンテンの激闘から15年後。ネテヤムお兄ちゃんほか、ジェイクの子ども達が大活躍の巻。まだはっきり描かれてないけど、キリの能力は魅力的ね。
母親となったネイティリも相変わらずカッコイイ。「強くなってくれ」と諭されて立ち上がるくだりが特に惚れる。
お話は今回も普通。普通オブ普通。でもこれでこそアバター、な感もある。特徴として挙げられるとしたら「手すりにそれやられるの何度目よ」な展開ぐらいか。
あとはファミリーがひたすら「一致団結」するお話。フィクションで家族愛をテーマとする時、血縁以外の繋がりも組み込むのが昨今のデフォとなっていて、そのこと自体について私は良いとも悪いとも思っていないけど、今作の場合は様々な「きょうだい」がいることが、とても美しい影響を作品全体に与えている。
そして海の民であるメトケイナ族にとっては、巨大な海洋生物タルカンも家族同然の存在。賢くて感情豊かで平和主義者だなんて、自分勝手な人間やケンカっ早いナヴィより、彼らの方がよほど徳が高いわ。
ウェイ・オブ・ウォーター=水と生きる道。ツィレヤが語る「海の道に始まりも終わりもない、あなたの内にも外にも海はある」などなど、詩のようでもあり呪文のようでもある。パンフレットにこれの全文載ってるかと期待したけど無かった。
ってかパンフレットがこれまた凄い。パンフレットとして売られてるけど、これは完全に事典とか図鑑とかの類。ちゃんと読むには余裕で1時間かかるね。

前作は162分、こちらは192分。始まる前にお手洗いに行っておいたのに、それでも最後の方は我慢するのに意識を持って行かれ、没入を削がれてなんだか損した気分。次作はもっと長くなるんだろうか、それならば途中でハーフタイムをください。
いや待てよ、3作目の公開は今のところ2024年の予定らしい。それまでには家庭で3Dを楽しむことが容易かつ一般的になっているかも?もしそうなってたら、家で安心して鑑賞するために、配信待ち一択だわ。

あとさ、Filmarksの「似ている作品」がなぜだか『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』だらけなんだけど、それよりも『ファンタスティック・プラネット』を入れるべきじゃないかしら。

92
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