GAO

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのGAOのレビュー・感想・評価

3.8
"映像は"本当にめちゃくちゃ凄く良い。リアル感半端なくて、あれ?こう言う生き物いたよなって、あれ?なんで現実に居ないんだっけってなるくらい。色合いやデザインも素晴らしく、IMAX 3Dレーザーで立体感と共に楽しめてすごいなぁ…と思った。
前作も、3D映像に衝撃を受け、飛んでくる水飛沫とかについ避けちゃった記憶もあるのだが、今作も映像の美しさすごい。
また、全体の構成も、さすがジェームズキャメロンだなーって、ベテランの安定感を感じた。

以下ストーリーへの少し個人的な感想なので、読みたくない人はスルーでお願いします。
一方で、脚本と主題が古い…既視感の塊。古い家父長制の主張が激しすぎて、父親として…とかそういった描写が嫌な感じの面で気になった。男女の役割や家族観、そういった感性もちょっと昔の印象を受けた。自分の性別的な役割や外側からの像に縛られている、勝手に自分を縛ってその役割の責任を勝手に自己陶酔して背負っている感。
それでお涙頂戴な感じ。
今、撮られているのになぜか古さを感じた。
(色々調べて追記:監督の思想的に、家父長制とか強い男性性への批判的な意味があるのかもしれない。逆にそういった勝手な自己責任を貫き通すと犠牲が多く、うまくいかなくなるのでは…と言うことを言いたいのかもしれん。それなら今後の3,4で解放されていくストーリーが見れて良いのかも。)

あーこのストーリーと展開とシーン、この映画とこの映画で見たことあるわ、ここでこう言うの出てくるよね、ホラ出た…って感じでした。少し前に見たブラックパンサー2と重なる部分も…
こんなこと言ってしまいすいません。

他の点、例えば、人類の自然破壊、乱獲、捕鯨、無駄な戦い、などに対する批判的なオマージュが入っている点は、まぁそのあたり訴えたかったんだなと主張を感じることはできた。

色々な事情で2日連続で見ているが、2回見て、映像とデザイン素晴らしく綺麗だけどストーリーとテーマは私には合わない。
そして前作から思ってたのは、アバターの顔の造作がどうにも苦手…ちょっと目が離れて鼻がケモノ感ある感じとか…そんな感想でした。
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