アバター：ウェイ・オブ・ウォーターのりめんばーみーのネタバレレビュー・内容・結末

わたしの中では、タロカンの勝ち。

【映像美】
久しぶりに新宿 IMAXで鑑賞。その映像美は素晴らしい。3D技術の進歩もあり、異世界に沈殿することができる。
前作よりも「映像」はとても素晴らしい。


【映像は素晴らしい】
しかし、話として弱すぎる。大変弱い。
前作はまだストーリーとして楽しめたが、今作のストーリーは王道の西部劇（開拓家族とその敵たち）のそれであり、ストーリーとしては弱すぎる。
少し味付けされた古いストーリーラインを、最近の映像で見せられても、それはやはり古い物語でしかない。
『アバター』はまだ続くシリーズらしいが、ここを脱却しないと次作はコケると思う。


【民族パートが長すぎる】
前作の森、今作は海となる。そして、はじめの2時間くらいをかけて、海族の生態が紹介されるのだが、ここがとっても不満である。
もう少しタイトにできたのではないか？　ストーリーに絡めた展開をもっとした方が良いのではないか？
と上映中に腕時計を幾度なく見てしまう。
長いし、前作のような斬新さも少なく、総じて面白くない。


【役者の顔が見えない】
各キャラを人が演じているのはわかるが、人が不在のオールCGのような印象を受けてしまう。
特に表情が臭い。例えば海族の娘のツィレヤのアニメのような目が表情豊かに動くので、かえってCG臭が強くなっている気がする。
ちょっと各人のCG臭が強く、普通にこの役者達の演技が観たいなと何度も思ってしまった。
ストーリーとしても、前作は、主人公ジェイクが、アバターを手にすることで不自由な脚から解放されるなど個々人のドラマがあったが、今回は全く無い。
強いていえば、子供たちの成長がドラマの主軸なのだが、感情移入してないため、あまり乗れない。


よって、アバターvsタロカンは、タロカンの圧倒的な勝利である。