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海にかかる霧のBOBのレビュー・感想・評価

海にかかる霧(2014年製作の映画)
3.8
シム・ソンボ&ポン・ジュノの『殺人の追憶』コンビが手掛けたクライム・ドラマ。実際に起きたテチャン号事件(2001)がベース。

「海霧」

倫理観を問われるようなエゲツないストーリーだったが、エンタメ作品としてもちゃんと面白かった。

ポン・ジュノ作品らしい先の読めないストーリーに引き込まれた。本作も他の作品と同様、前後半でジャンル転換が起こる。漁村の貧困問題や中国朝鮮族の密航を題材とした社会派ドラマから、擬似家族崩壊ドラマ、シチュエーションスリラーへと移り変わっていく。

意味深なラストカットは、朝鮮族と韓国人との間には、6年経っても壁があるということを示唆しているのだろうか。

『チェイサー』『哀しき獣』のキム・ユンソク。いつ爆発するか分からない爆弾みたいな男。恐ろしかった。ヒロインのハン・イェリは、『ミナリ』のママ役だった人。

船乗りの定番飯だというパンガメ🍜が美味そうだった。カップラーメンみたいなものなんかな?

600
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