アカネライミ

ヴェラの祈りのアカネライミのレビュー・感想・評価

ヴェラの祈り(2007年製作の映画)
5.0
「愛がなければ 無に等しい」
子持ち夫婦の深淵、妻のある一言から始まる夫婦間の認識相違が齎す悲劇。彼女は終始孤独であり、夫を哀れんでいた。
目を疑う映像技法に続く、雨・影といったタルコフスキー的趣を感じつつ展開される憂鬱。夫の「世界の主人公は俺」な傲慢な自己愛がすれ違いの拍車を加速させる。これは全夫婦・全人類に通底する関係の袋小路。
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パズル,電話,医者.
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