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海底二万哩のsyuheiのレビュー・感想・評価

海底二万哩(1954年製作の映画)
4.0
フライシャー監督、1954年の作品。言わずと知れたジュール・ヴェルヌの海洋冒険小説の映画化。

19世紀中頃、世界中で船舶が正体不明の怪物に攻撃を受ける事件が多発する。フランス人科学者アロナックスは助手のコンセイユとともにアメリカ政府の依頼で調査船に乗り込むが攻撃され船乗りネッドとともに漂流。3人は潜水艦ノーチラス号とネモ船長により一命を取り留めるが彼には極秘の計画があった。

ディズニー社による初期カラー実写作品の傑作。CGはもちろんVFXも発展途上という67年前の映画ながら、非常に面白い。ノーチラス号は明らかに模型なんだが、デザインはカッコいいし、内部セット&美術も凝ってる。海底活動や潜水の描写も見事で本当に海洋冒険してる気持ちになる。67年前やで?

原作ではノーチラス号の動力はナトリウムとされているが、本作では明言こそされないが原子力であることが示唆され、大国同士による核開発の脅威に怯える未来予兆のよう。ラストも異なり、映画版は迫力のある大爆発で終わるのだが、これもキノコ雲っぽく描かれる。

海底2万マイルはディズニーシーのアトラクションとして存在するらしい。是非行ってみたい。そういえば『崖の上のポニョ』のフジモトはこのノーチラス号のクルーだったという設定だったような。

https://twitter.com/syuhei/status/1432696143893319680?s=21
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