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海底二万哩のFKDのレビュー・感想・評価

海底二万哩(1954年製作の映画)
3.8
ディズニーシー内の同名アトラクションの元になった作品
両者とも原作は1870年発表の小説「海底二万里」
アトラクションから認知して観賞したせいか、大きな勘違いをしていた

観賞前イメージ
ネモ船長の率いる潜水艦ノーチラス号で、深海奥底まで探検する冒険活劇

実際の内容は
地上世界を嫌悪し、海底世界を異常に愛し、当時ではあり得ない科学技術の粋を集めノーチラスを操る天才科学者ネモ船長の人生と正義を伝記のような目線で描かれた作品

主人公はネモ船長ではないし(海洋生物学者)、航海日誌も船長ではなく主人公の学者が書いている
主人公という概念ではないが、結果ネモ船長の人生を語り継ぐであろう語り手になる役回り

あまりネタバレもよろしくないので
簡単に触りだけ
時は19世紀
世界各地の海で船が謎の巨大生物に襲われ沈没する噂が広まっていた
船が出港できずに困っていた所、海洋生物学者が軍の依頼を受け巨大生物調査に出港する
3ヶ月何の成果も得られなく、打ちきりが決定した夜
巨大生物が姿を現し、学者他2名が海に投げ出される

1954年公開の作品のため、CG技術なんて存在しないすべて実写の映像
深海のシーンは本当に水の中で撮影してるし、海底や沈没船なんかは実際に水底に巨大なセットを組んで撮影したであろう
見応えしかない
爆発のシーンもキノコ雲がしっかり確認できるレベルの火薬を使用しており、どんだけ爆破させたらこの映像になるのか想像がつかない
現代なら恐らく撮影不可だと思う(CGもあるし)

ネモ船長の生き様に感動
いい作品でした
今度ディズニーシーに行ったら、海底2万マイルを違う目線で楽しめそう
アトラクション前にはノーチラス号も停泊してるので見方が変わるはず!
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