Qちゃん

海底二万哩のQちゃんのレビュー・感想・評価

海底二万哩(1954年製作の映画)
3.6
ジュールヴェルヌの「海底2万マイル」の映画化。子供の頃に観てたビデオにこれの短い予告が入ってて、もう35年越しくらいでずっと気になってた作品。月日が経つの早くて怖いね。観られて嬉しいよ!

原作は小5-6くらいに読んでたはずなんだけど、こんな話だっけな。よその人がノーチラス号に乗せてもらうってことと、イカ襲ってくるのと、思ってたほど動的な冒険物語じゃなかったという当時の感想くらいしか覚えてなかったわ。思ってたより苦悩のある深い話だった。

全世界の夢である不滅の動力源を発明したネモ。戦争で利用されて何千もの人が死ぬよりはと秘匿するが、国益のためにと逮捕拷問され、妻子まで殺される。すっかり国家に不信を抱いたネモは、信頼できる仲間数人とこの世界唯一の安息の地である海底に全てを持ち去り、自分たちの理想郷を築き、国家に復讐する。ゴジラ映画的な要素が満載。

「殺人は国の専売特許なのか?」は名言。
「ネッドへの感謝を認めないのは、人間の誠実さを認めたら、自分の生き方を否定することになるからか」
「武器を捨て去る国家や社会があり得るか?」

海中を撮る映画って大変だから、大体浅瀬で短く適当に撮られるやつが多い中で、さすがディズニーというかこの時代のアメリカ映画というか、海の中のシーンたっぷりで、光の関係で浅瀬でもキチっとそれらしく撮り切っていることに感動する。海での収穫シーンや葬式シーン、サメとの攻防なども、かなりしっかり楽しめる。

ノーチラス号と秘密基地の様子が思いっきりディズニーシーのミステリアスアイランドでちょっと感動した。あのエリア、結構この映画参照にちゃんと作ってたんだね!アトラクション待つ時のBGMもネモが弾いてたオルガンだと初めて知ったわ。あの、苦悩しながらオルガン弾く謎めいた人のイメージ、オペラ座の怪人のミュージカルにもここから引用されてる気がする。

いか🦑。。確かにデカいけど、潜水艇の方が圧倒的にデカい中、ほっといたらダメなの?わざわざ命かけて撃退する必要ある?そしてポスターのイカはサイズ盛りすぎ。笑

お調子者の聞かん坊のカークダグラス演じる船乗り。でも根はめちゃくちゃいい奴だった。キャラの描き方が上手いなこの映画。てかほんと、何度見てもカークダグラスとマイケルダグラスって映画史に残る瓜二つ親子だよね。

ピーターローレって、こんなに小男だったの!?白黒映画だと迫力すごくてもっと大きい貫禄ある男だと思い込んでた!アシカに尻突かれて爆笑してるの、絶対スでしょ😆

アシカが芸達者すぎて凄い❤️🦭エスメラルダ可愛い‼️😍
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