サーフ

東海道四谷怪談のサーフのレビュー・感想・評価

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
4.5
怪談の古典「四谷怪談」の映画版。
夫に謀殺された妻が幽霊となって夫に復讐するお話。

映画の見せ方が恐ろしくも有り、映像としての美しさも感じられる。
まずカメラの構図が奥行きを感じさせるものが多くてセンスがバチバチに極まってる。
奥行きだけでなくどのシーンも考え抜かれた構図で、映像としての美しさを物凄く感じた。

終盤の主人公が現実と空想を混濁する中でお岩さんから復讐をかけられる場面もゾッとする様な恐ろしさと感じさせつつ、映像としての色彩感覚やセットでの表現方法がとにかく美しい。

ストーリーの中で繰り広げるのは主人公の犬畜生にも劣る外道街道驀地の行動とその行動の犠牲となった妻、お岩の主人公をあの世に引き摺り込む復讐の鬼と化した恐ろしい様。
じんわり主人公を追い詰めていく様がゾクっとくる。

ストーリーは80分もなく無駄がなくスピーディーな展開。
ただ80分の映画とは思えないほどの濃い内容で満足度の高い映画。
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