くじら

モアナと伝説の海のくじらのネタバレレビュー・内容・結末

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 歌がとても良い。海や海溝?神様?の絵が綺麗。プリンセスじゃなくて、自分の道や自分のやりたいことを自分で切り開いていく主人公モアナの描き方が素敵。
 立ち向かう主人公、よきバディ、恋愛なし、ミュージカル大好きな人に刺さる。

歌について
 歌が上手いし、それぞれ歌詞がいい。あとアナ雪の歌と比べるとアナ雪は歌った時点での感情を閉じ込めてる印象が強いけど、モアナに出てくる歌はキャラクターの置かれた環境や抱えたテーマ、過去、物語のテーマをたくさん含んでたように思う。
 公開前にたくさん聞いた「どこまでも」もモアナの気持ちが歌い上げられていて好き。マウイ登場シーンの「俺のおかげさ」も楽しくて、でも彼が人間のために頑張ってきたことや承認欲求もじんわり滲み出てるところがいい。カニ🦀?の「シャイニー」もありのままの自分じゃなくて、なりたい自分で生きてやるって気持ちやマウイへの執着に似た感情、マウイの過去を示唆していていっぱい詰まってて好き。この映画の、周りが求める私ではなくて自分がどうしたいかってテーマをこのカニさんもかつて抱えていてこの輝く姿はそれを吹っ切った証。この後モアナやマウイが立ち向かう点でもあり、テーマの暗示の仕方が上手いなとも思った。

内容について
 モアナを引き止める父親の歌の間違ってはいないけど、同調圧力を感じて少し窮屈さ、問題が起きているのにサンゴ礁から出ないというルールに囚われて思考が狭まっているのが辛い。
 マウイの船の扱いが上手いシーンからモアナに船の扱いを教えるところがいい。釣り針を上手く扱えなくなっていたマウイが徐々に練習していくところも重なってて、2人が協力しながら歩き方を身につける?感じがいいバディで好き。
 火山の怪物からの避け方とか、女神?がどうなってるかとかモアナの直感的な閃きが凄い。
 最後にみんなで祖先の物語を伝えながら冒険に踏み出すのがカッコいい。
 
くじら

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