くるぶし

モアナと伝説の海のくるぶしのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
3.8
直前にクソ映画観たからかとんでもなく面白いと感じてしまった。
よくよく考えるとストーリーはちょうどピッタシ平均点

まずはまあ、水の表現がエグいという印象。技術の進歩は凄まじいね。飲めそう。
今作の監督タッグはリトルマーメイドやプリンセスと魔法のキスという“水”が印象的な作品を手掛けてきたことからもその表現には並々ならぬ熱量があるんじゃないかな。新たな土俵で伸び伸びとやってる印象がある。
水を表現するということは光も必然的に絡んでくる。光もまじエグい。火や星、反射、屈折等々がもう繊細すぎて。デフォルメされたキャラがいるからアニメってわかるけど、水と光だけだったらナショナルジオと見間違えちゃう。

そして毛のリアルさよ。水に濡れた髪、海水でカピカピになった髪、ココナツのチクチクした毛など見るだけで手触りやその温度すら伝わってくるリアルさと絶妙なアニメとしての表現は絶品。

歌もめちゃくちゃ好きだ。近年でもだいぶヒットチューンのはずだいぶ聴き馴染みあった。主演の人の歌もうまかったなあ。

貶す点があるとすれば、というかこれに尽きるんだが、ストーリーがなあ。ご都合主義が目に余ってしまった。
予想の範疇を超えないというか、あんまりに王道過ぎて伏線もこれ見よがしだし、心が沸き立つような展開はなかった気がする。
ただそれでも教科書のように美しいストーリーラインであり、メッセージ性もいかにも!って感じ。いい点ではあるが、悪い方に働いてしまったのかなあ。

安心安全ディズニー印なので最低限のクオリティは保証できるが、ストーリーに関してはピッタシそこのラインだった。
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