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ルイの9番目の人生のKotaのレビュー・感想・評価

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)
3.9
“僕に同情なんかしないでよ。そんなに悪くない。”

アレクサンドル・アジャ監督作品なのにいつものグロとは正反対、繊細でお洒落でとても好みだった。幼い頃から“事故”に何度も遭い、命を落としかけているルイ。9回目の事故で彼は昏睡状態となるが…。

本人の語りで進み全体像が明らかになっていくとこや、終始海の中にいるようなファンタジックな雰囲気がどことなくティム・バートンの“ビックフィッシュ”やフアン・アントニオ・バナヨの“怪物はささやく”に似ていて終始心地よい。あと勿論だけど、ルイ役のエイダン・ロングワースが可愛い。日本のジャケットで残念ながらサスペンスっぽいイメージがあるけれど、もっとドラマ寄りの作品。心が壊れてしまった人達と、それを埋めていく愛のお話でした。オススメ。
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