若草

最後まで行くの若草のレビュー・感想・評価

最後まで行く(2014年製作の映画)
4.2
韓国映画の中では血の量少なめだから、普段あまり観ない人にも入門編としてオススメできる。
これはリメイクしたくなるね。脚本が面白い。でもこれ以上上手く作れるのかな?

そんな上手くいくか?ってなるような展開がたくさんあるけど、撮り方と緊迫感の演出が見事なのでハラハラしながら観られる。
ところどころ挟まれる引きのアングルや意味ありげなカメラワークもよかった。
主演の方、亡くなってしまったんだよなと思いながら見始めたけど早々とそれを忘れるくらい没入した。
演技を観て現実の出来事が頭を過らないというのは、俳優にとっては素晴らしいお仕事をした証ということじゃないだろうか。
もちろん、生きてもっといろんな役を観たかったけど。

母親の葬儀だといろいろ配慮されるのがいかにも韓国社会という感じ。
日本の葬儀との違いも興味深かった。
人は極限状態になると通常では考えないようなぶっ飛んだ選択をしてしまうのかもしれない。
たくさん観ている人の「韓国映画は狭い空間での殺し合いが好き」を今回やっと自分で納得できた。
銃撃戦や刃物ぶん回しや大人数での殴り合いがないのが特徴かも。
その分、他にはないシーンをいろいろ観られて引き込まれた。
暴力の引き出しが豊富…。
同僚刑事さん、『アシュラ』の検事側の1人だよね。
この手の映画をいくつか観てきて、同じ顔が時々登場することに気付けてきた。

韓国映画の水槽は割れるためにある。
若草

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