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龍三と七人の子分たちのながののレビュー・感想・評価

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)
4.2
予想以上に「北野映画」だったし、「たけし映画」だった。両者の絶妙なラインを攻めてて、終始くだらなく面白かったのだった。「アウトレイジ」は嵌まらなかったけど、これは続編見たくなるレベルだった。だったマン。

時代遅れの爺さんが暴れまくる姿はかなり、北野武・ビートたけしの内面が投影されている気がする。「ソナチネ」程ではなくても、ここまで武・たけしの心情が滲み出ているものは、北野作品の中でも少ない気がする。それを「みんな〜やってるか!」路線のコメディ映画としてやってのけていて感動した。ストーリー自体いつもの4コマ漫画の連続のような構成で、展開も分かりやすく、説明も適度にされているので、実にかなり良い塩梅だった。何より武・たけしの毒ガスが大量に盛り込まれていて、こんなブラックな描写が商業ベースに乗っていること自体奇跡だと思った。

中尾彬の死化粧リアルすぎるでしょ。
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