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チャッピーのPのネタバレレビュー・内容・結末

チャッピー(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

意識の転送はちょっとまだSFチックだけど、ロボットポリスとその暴走とか、脳波で動く殺戮ロボットについては、結構現実味があり、もう遠い先のフィクションだと笑えないなぁと思った。しかし南アというのはそんなに治安が悪いのか?
ヒュー・ジックマンの悪役っぷりは際立っていたとはいえ、それ以外の登場人物にしてもディオン以外はロクな人間ではないので、誰が撃たれようが胴体チョン切られようが、まあそうっすよね、みたいな気持ちになり、謎の安心感(?)があった。(まあディオンも変わった人物だと思うが、少なくとも自分なりの良心に従っていると思う。)
「ママ」は憎むべきか愛すべきか、難しい人物だった。例えば、「ロボットはON/OFFが出来るはず->ON/OFFが出来るということはリモコンがあるはず->リモコンはロボット開発者が持っているはず->ロボット開発者を誘拐して何とかさせよう」というナンジャソラ理論を展開してディランを誘拐するような無茶もするし、かと思えばチャッピーに愛情を注いだり、またニンジャがチャッピーを傷つけようとすれば反抗したり、しかしニンジャが強硬に主張すれば結局それに従ってチャッピーが悪事を手伝うのを止めようとしなかったり...そもそもチャッピーと会ってから1週間も経ってないのにそこまで愛を感じるの??...という感じもするし、そもそも1週間後にボスに消されるという現実を直視していないようなフシもあり...。
チャッピーが街で少年たちにリンチされて火を付けられるシーンはとても悲しいが...ああやって、大した理由もなく暴力を振るうというのは、人間の本質なのかもなあと思った。裕福な国でもいじめとか全然なくならないし。
兵器の会社は最新鋭のテクノロジーで守られているのかと思いきやソフトウェア更新のための最後の砦が物理的にUSBだったり、ディオンのPCのログインパスワードがジャックマンが簡単に推測できるくらい単純だったり、そこら辺のずっこけっぷりがむしろ妙にリアリティがあって面白かった。
主人公(ディオン)の身体が別のモノに変わるというオチは、確か第9地区も、よく覚えてないけどそんな感じだったような。
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