腹を括って期待せずに見たら普通に良かった。
3は当時映画館で見てウッディとアンディそれぞれの成長の喜びと別れを描ききって完全に終わったんやなって悲しくも満足してたので、何故かつくられた4(しかも日本での評判が悪い)は見る気がどうしてもね…湧かなくてね…。
見て真っ先に思ったのは「おもちゃは持ち主の側にいるべき」ってのは1~3まで通貫した信条で、私達ファンもそう思わされてきたからそれを根底から覆してくる今作を受け入れられない人がいるのは理解できた。監督も変わってるし。
ただ、4までそれをしてると同じようなことを繰り返してるだけで成長が無い。
「おもちゃは持ち主の側にいるべき」と似たような固定概念は人間社会においても「男は泣くな」「女は家にいるべき」などがあり、それは進化と共にパラダイムシフトが起きてこうあるべきってのは変わっていくのが世の常。それがおもちゃ世界でも起きるってのは普通のことのように思えた。人間は変わるけどおもちゃは変わらずにいろってのは無理があるし、必要としてくれる場所や人に自分から出向かないと幸せになれないのはおもちゃも人間も一緒。人間は変わるけどおもちゃは変わるな！いつか捨てるかもしれないし、大人になるにつれて存在も忘れるかもだけどね！！ってのは酷すぎる。
解任された監督のストーリーも確認した上で私はこのストーリーのほうが好きだ。変わることの痛みと変わることを選ぶ姿を描く事で勇気を私達に届けてくれた意義があった作品である。変わらない人間もおもちゃもいないのでしょう。
