ごりぴー

トイ・ストーリー4のごりぴーのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん何だろう。蛇足。悪くはないけど蛇足。
総合点は決して低くはないんです。でもやっぱり3で終わりでよかったんだよ…。ぶっちゃけ観なくてもよかったかもしれない。
始終何かしらの違和感が付き纏ってる感覚でした。ボーなんかもう別人じゃん。内面の変化はいいとして(既に長い年月を経ているわけだから)、なんで外見まで変える必要あったの??頭が大きく目はぱっちり、まるでアナ雪みたいなキャラデザ、可愛いけどコレジャナイ感…(※アナ雪は大好きです)。昨今の風潮を受けて制作側が強い女性としての彼女を描きたかったのは理解できます。それはいいんだけど、ねえ作画変える必要あった???強い女子=活発そうで派手な顔立ちじゃないと駄目ってことですか?
あと彼女のウッディに対する態度も変な感じ…、思い違いかもしれませんが1と2ではもっとこう、品の良い肉食系女子みたいなイメージだったんですけど。「友達?違う違うwただのオマケよw」(←こんな台詞あったはず)って何それ…サバサバ系通り越して相手を軽んじるような発言ってどうなのよ。

そして何よりもお馴染みのおもちゃ達の出番ほぼ無しってどういうことなの。ポテトヘッド夫妻とか空気じゃん。台詞あった?ジェシーですらタイヤパンクさせたのがハイライトとはこれいかに。
それからフォーキーとかいうあいつ、最後めでたしめでたしみたいになってるけどこの先絶対に明るい未来なんて無いでしょ。いくらボニーだって本当にあともう少ししたら何だこれただのゴミやんけって言って捨てちゃうよ。
ゴミがおもちゃとしての自覚を持つ?だから何?幼稚園の工作で作ったものなんて子供はすぐ飽きるよ。まして他に「本物の」おもちゃがあるんだし。やたらと現実的だとか言われてる本作だけど、このフォーキーに関しての部分こそ非現実極まり無いと思う。子供ってものに夢見過ぎ。いかにもな大人っぽい話にしておきながら変に綺麗事混ぜてくるから見てる側としてはモヤモヤが溜まる。

一番の突っ込みどころはあのオチかな?「自由になる」って…。それだったら最早おもちゃが主人公でなくてもいいじゃんって話だよ。犬でも猫でもロボットでも何でもいい。大風呂敷広げといてそんなあるあるなオチかよ。


もういいや、まだ引っかかることあるけどこの辺でやめとこう(雑)。まあ結局は私が歳取ったってことなんでしょうね。散々文句言っといてこんな風にまとめるのもどうかと思いますが…
古い考えの人間には合わないのだろう、ということで。

☆補足
トレーラーなんかでは再三に渡って「仲間との絆!友情!」を押してたようですが、蓋を開けてみたらこれ単純にウッディ個人の自分探しの話だよね… あっまた文句言っちゃった

☆さらに補足(しつこい)
ディズニーに限らず最近のあらゆる作品に登場するヒロインを見ていて思うことなんですが、どうもステレオタイプな「強い女」として描かれがちな傾向がある気がします。戦闘的で活発、パンツルック、そして「無能な」異性に対し支配的…これでは強くなったというよりは単に男性と同化しただけに過ぎないのではないでしょうか。
男には男の、女には女の強さがあって、どちらが優れていてどちらが劣っているということはないはずです。それぞれ全く別の種類の強さですから。それなのに男の真似をすることでしか女が活躍できないなんて、そんなのは間違っていると思います。
これだけ多様性の尊重が叫ばれる時代だというのに、(特に子ども達に向けて作られるディズニー作品などにおいて)金太郎飴的ヒロインの量産を見ていると何か釈然としないのです。
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