アキラナウェイ

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイアのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

4.7
うわーー、これ、大好き!!
タイカ・ワイティティ監督による、現代に生きるヴァンパイア達のモキュメンタリー映画。

B級な香りを醸しつつ、ノリも設定も何もかも好きだ!!

ニュージーランドの秘なる世界で数年に一度開催される"邪悪な舞踏会"。撮影クルーは十字架を身に付けて、とあるグループの密着取材を敢行する。

4人のヴァンパイア達が共同生活を営む古屋敷。
18:00を告げるアラームが鳴り、ヴァンパイア達が活動を始める。

居住者はこちら。

ヴィアゴ:379歳 神経質な伊達男
ディーコン:183歳 反抗期の問題児
ヴラディスラフ(ヴラド):862歳 変態的で古風
ピーター:8,000歳 最年長でマイペース

監督タイカ・ワイティティはヴィアゴ役。カメラ目線で、出身も年齢もバラバラな、愉快なヴァンパイア達の暮らしぶりを余す事なく紹介してくれる。

ヴァンパイアは鏡に映らない。
日の光に当たると命取り。
十字架も銀も苦手。
空を飛んだり、コウモリに化けたり。

古今東西のヴァンパイアネタが何せ楽しい!
すぐ「シャーーーー!!」って威嚇し合うのとか最高!!

ヴァンパイア歴2ヶ月の新米ニックが仲間に加わった事で巻き起こるドタバタ劇。ニックの親友で、人間でありながら彼らと仲良くなるスチューが個人的にツボ。

血色が良く、ほっぺがピンクのスチューは、ヴァンパイアからは如何にも美味しそうだけど、いい奴だから皆んな我慢。

邪悪な舞踏会に、人間であるスチューが紛れ込み、やがてオオカミ男とヴァンパイア達の争いに巻き込まれて…。

オオカミ男達とヴァンパイア達の街中での絡み合いとかも、どこぞの不良グループみたいで面白過ぎるー!!

タイカ・ワイティティ監督の遊び心がふんだんに詰まった85分。

この笑いのツボがぴったり合う人となら、赤ワインを飲みながら、宵のひと時、一緒に観てワイワイと楽しみたくなる逸品。
あー!ヴァンパイアになりたい!!