神様の行方を追い求める宇宙人と、失恋後に彼を取材することとなった女性の交流を、宗教を取り上げながら描くインド映画。
2023年31本目。
『きっと、うまくいく』のアーミル・カーン主演のインド映画で、訳もなく歌い訳もなく踊り、長尺という構成はもろにインド映画でしたが、内容は色んな要素があり、とても楽しめました。
本当に神様がいるのなら、争いなど起きないのではないか、という非常に安易でありながらもハッとさせられる視点を宇宙人という宗教とは無関係のキャラクターに持たせ、宗教の根幹に疑問を投げかけたメッセージ性が強烈でした。しかもインド映画で。これはかなりシリアスなテーマですが、そういう雰囲気にならないのはインド映画ならではで、失恋した若い女性の気になる顛末の部分でハッピーな気持ちになれるところがまた良いです。
まぁ兎にも角にもやはりインド映画は独特で、ハリウッドでは味わえない鑑賞後の爽快感がありますね。