ももクロ大好きなので前評判の良さもあっておおいに期待していたんだけど、うーん微妙。
彼女達が見せる瑞々しい演技や豊かな表情に魅了される一方で、断続的に差し挟まれる内輪ウケ的小ネタに何度も興を削がれる。ファンに目配せしたももクロネタが画面に映る度に、映画の世界から現実へと引き戻されてしまう。グッズ自慢するフジの三宅アナとか出すんじゃないよ。また心動かされるシーンの劇伴にももクロのヒット曲の旋律を忍ばせたりと、余計なことばかりするなっつーの。鑑賞中は百田夏菜子ではなく高橋さおりと言う一人の高校生に見えてこそ、一本の映画になり得るのではないの？
この本広監って督自身がモノノフらしいけど、自分の出身地のゆるキャラを出したりして、どう言うつもりなのか全く理解不能。クライマックス直前に突如として松崎しげるの顔がスクリーンの真ん中に映し出されたら一般客は戸惑うだけでしょう。映画をナメんな。予告編で特に印象的だった灰皿ガシャーン！のシーンが夢オチだったと言うのも非常にタチが悪い。
ももクロの５人は期待を裏切らなかった。グッと来るシーンも幾つかあります。
