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ナイトクローラーのeigazuki6のレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
3.8
ストーリー的には胸くそ映画。人格的にも最悪の主人公。しかし、孤高にただ目的を達成するため夜の街で車を飛ばす主人公を、かっこよくすら感じてしまう。善悪をこえて、無駄はものは仲間ですら捨てて、自分の危険も顧みず、ただただスクープをとっていく。意中の女性に悪びれもなく脅迫してセックスする。そんな彼をみていると日々色々なしがらみに縛られる自分が馬鹿らしくも感じられる。最後のシーン、冒頭で盗んだ時計を裕福となってもいまだに身につけている。肩書きが立派になっても彼の本質はこそ泥のときと変わらない。強盗もパパラッチも彼にとっては「成果を上げて報酬を受け取る」という、ある種純粋な動機によるものだ。
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