サメガミ

ナイトクローラーのサメガミのレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
4.2
会社を興すには狂気が必要🎬

結果だけ見れば、良い特ダネを持ってきて功績を挙げ、テレビ局の専属となり、会社を興したという華々しいサクセスストーリーのようだが、その過程には犯罪ギリギリの方法や嫌われること確実な交渉、人命よりもスクープというような狂気な努力が表されていた。
稼ぐ、成功するにはとにかくスクープ、寝ても覚めてもスクープというような必死さ熱中さが必要なんだと思わせてくれる映画だった。


職探しをしている主人公は、ドライブ中ふとしたきっかけで事故現場に遭遇する。
そしてその現場写真がスクープとしてテレビ局に売られていることを知り、主人公も生業とし始める。
初めて撮ったスクープがディレクターに褒められ、俄然やる気となった主人公は機材を揃え、警察の出動命令を車で聞き、良いスクープを待つ日々が続いた。
徐々にスクープが撮れるようになってきた主人公は普通のスクープでは飽き足らず、不法侵入や犯罪とも取れる行為をしてまでも過激なスクープを狙うようになっていく。
遂には銃撃戦が起こるように誘導し、それをスクープするまでになってしまう。
そしてずっと支えてくれた主人公の部下が銃で撃たれることさえもスクープにしてしまったのだ。
全てをスクープに捧げた主人公はラストシーンで新たな従業員を携え、会社として邁進していくのだった。