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とうもろこしの島のsnatchのレビュー・感想・評価

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
4.0
始まって5分で溜め息…絵のように美しく…不思議だなあ、場所は一ヶ所なのに…
音も主役 川の水音が好き スコップが土を起こす音 のこぎりを引く音 枝を折る音パシっ
人間の主役は勝新と若山富三郎を足して2で割ったようなお爺さん😳☜孫と人形と小鳥を見る目が優しい☺️新品の木材を渡してツリーハウスとか作って欲しいなあ🥰🌲
そして、ポキンと折れそうな身体でそばかすだらけの孫娘、まだ13歳ぐらいだろうか…
以下、内容に触れています。




水紋 水面のきらめき 雲の大きさ
一日の時間の移り変わり
…こんな瞬間、長い事忘れている…

人の生の営みに血を一滴垂らした映画のように感じた
冬越しのために川の肥沃な中洲の土地を掘り起こし耕し種を蒔き水を遣りとうもろこしを育て収穫する
両岸には対立する兵士たち
ボートで巡視している兵士たちには、とっととお爺さんを見習って働けよーと言いたくなる🌽🌽🌽
最後はショックだったが、冷静に考えればお爺さんの生き方としては予想外ではない。悲しいけれど昔からあったであろう自然ないきしに
他人から死をくらっていないし、死をあたえてもいない

生をあたえていた
お腹が空けば食べものを渡す
寒ければ火を囲む

カメラワークが度々捉える大自然の中の人のちっぽけさと、人間の逞しさにも頭が下がる
無言で孫娘に教える
真似していく孫娘、感じていく心はギュッと唇を結び
銃を持つことしか知らないとその子供も銃を持つことしか知らないかもしれない
彼女はきっと何処かで土を耕し、やがて恋をして成長していくんだと思う…
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