回を追うごとにスケールや旨味がアップする特異なシリーズ。
MCUシリーズも同様の可能性をはらむ構造なんだけど、彼らは「優等生」につき、ストーリー的な整合性を担保するために世界観が過度に複雑化したり、キャラクターがストーリーの整合性に振り回されている、というのが特に最近の弱みとして顕著。
一方本シリーズはストーリーを「おバカ」と言って良いレベルで単純化することに腹決め出来ているので、純粋に、ファミリー勢ぞろいによる「よっ!待ってました感」かつ「そのファミリー自体が毎回拡充されていく」という、構造の強みそのもので勝負出来ていると思われ。
いやー、それにしても、本作も最高だったな。
毎度毎度、「車が絡んだアクション」という軸だけは守りつつ、スケールアップだけでなく、バリエーションも異なる、ただただ網膜がワクワクするような「センスオブワンダー」なアクションシークエンスを発明していく手腕に脱帽です。
かつ今回はやはり、ジェイソン・ステイサムが演じる「ショウ」が気の赴くままに暴れまわってくれて、テンション爆発不可避。
まじでこのしつこさと強さはバイオ・ハザードのネメシスやんけ。
今後彼がどのような距離感でファミリーと関わるのか知らないが、味方っぽい立ち位置になったりするんだろうか。。
いずれにしても、彼を主要キャラとして取り込んだことで、本シリーズ、これからも安泰だろうな。。
そして。
言及せざるを得ないのが、本作が遺作となってしまったポール・ウォーカーとの「作品としての折り合い」をつけるラスト・シーンよ。。
こんなもん見せられて、落涙しない者が存在し得ようか。。(いや、して良いはずがない)
このシーンの音楽、元々知っていたウィズ・カリファの「See You Again」が使われていたけど、
こんな良い曲だったっけ?(って、今知ったけど、この曲って本作のこのシーンに当て書きされたものだったんかい!そりゃあこの映画の中で聴いて真価が分かるのも納得)
さて、私、本シリーズを後追いで観ていて、劇場で観たことがないのよ。。
5月公開のシリーズ最新作は絶対に劇場で観たい!ということで、シリーズ鑑賞ペースをアップしていきます!
以上、大傑作。