このレビューはネタバレを含みます
1作目から後追いだけど、全部観ている者としては、新作が来たら観るしかないわけで、しかも主人公の一人ポール・ウォーカーの遺作。
MAX→MEGA MAX→EURO MISSION→SKY MISSIONと来てもはや、もともとあったレース要素はかなり薄くなってすっかり、ケイパーもの(チームがいろんな手段で奪取する強奪もの)要素が前面にでてきて、もはや戦車や輸送機が相手だろうが、全く驚かない。
今回はSKY MISSIONというタイトルで、予告編でもガンガン流してる空から車でダイブするシーンを中心に、車を使ったもはや頭おかしいレベルの大騒ぎまくりの、ド迫力の観たことねー映像のオンパレード。
ストーリーが薄いとか、なんのためにやってるんだっけ?とか、「そういうこまけーことはいいんだよ」というジャンルの映画。とにかく大盛り・食べ放題なバカスゲー映像のフルコース(ちょっぴりアメリカンなお色気もあるよ)
何分にも現代ハリウッドにおける3大マッチョハゲ俳優(ビン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム ※ブルース・ウィルスは殿堂入りのため除外らしい)を惜しげもなくふんだんに使う満漢全席。
もはや大がかりなギャグなんじゃねーかというオープニング。
現代3大マッチョハゲ俳優の一角、ジェイソン・ステイサムの強さを示すあり得ねーシーンに始まり、
現代3大マッチョハゲ俳優同士のドリームマッチ、ドウェイン・ジョンソン(ロック様)VSジェイソン・ステイサムのオフィスを使ったド迫力のエニイウェアバトル。ロックボトムまででる大盤振る舞い。
そして、予告編でガンガン流れている繰るが空を飛ぶ奴。
これは、いろんな意味で見たことねー映像だらけ。
そして、
ミッションインポッシ(以下略)をバカにしてんじゃねーかというお粗末かつ大味なアブダビ編
これは、「家族」の映画だと思う
ドム(ヴィン・ディーゼル)が築くビジネスパートナーとしての強い絆をもった家族にたいして、ブライアンのリアルで、社会的に正しい姿の家族の対比がせつない。
だから、妹の夫でもあるブライアンには普通の家族としての幸せを願っている。
ラストシーンは、現実のポール・ウォーカーの死とともに家族への愛情をもって、ストーリーから見送る誠実でこんなにも愛にあふれたエンディングなのだと思う。