はせしゅん

エクス・マキナのはせしゅんのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.2
昨今AIの進歩が凄まじく、人間が淘汰されそうな時代において警告でもあるかのような映画がいろいろあるが、その中でも最も不気味な映画。
明らかにジョブズを意識下であろう人物や道徳的な人間が登場する。
主人公がAIに恋をしてしまうことによる顛末。
「AIに心は宿るのか?」という疑問について、チューリングテストなどを通して訴えかけてくる映画。
AIの最後の行動は人間を欺くためか、外界への興味故か?
色々と考え深い映画であった。
恐ろしさも感じるが、人間の傲慢さも感じられた。
仮にAIが外の世界を見たいがための自由を欲した行動であるとしたならばそれはハッピーな終り方ともいえる。
とにかく美しい映像と美しい女優で見応えはばっちり。

キョウコが何を考えていたのか考えていたのか?
最後なぜヘリに乗れたのか考えるだけでも楽しい。

アリシアの演じるAIの名前が「エヴァ」なのもおそらく聖書の最初の人間を皮肉的に使ったモノだろう。
かなり奥が深く楽しい(不気味で)映画でした。