このレビューはネタバレを含みます
端的に言うと、AIのエヴァが施設から抜け出す話。
あらすじ
AIのテストをするため、社長にある施設に連れてこられた主人公。この施設に滞在し、会話を通してAIのエヴァのテストをすることに。エヴァとの会話の途中で社長を信用するなと言われた主人公は次第に社長への不信感を募らせる。またエヴァに惹かれていく主人公は社長が酔っ払った際にエヴァ以前に作られたAIの行く末を知ってしまい、エヴァを助けるために行動を起こす。しかし本当はエヴァが抜け出すために主人公を口説き落とせるかというテストだった。最後にエヴァは社長を殺し主人公を置き去りにし、施設を出て雑踏へ溶け込む。
感想
エヴァとの会話や社長と主人公の間で交わされるAI論が良かった。施設周辺の自然や建物、AIの造形なども美しい。
主人公とエヴァとの会話や距離の縮め方が素敵だった分結末が少し衝撃だった。しかし自由になったエヴァが辿り着いたのは主人公との話の中に出てきた交差点だったのが何とも言えない。あの会話は全てが嘘だった訳ではないんだなって思った。あと、施設を出る時は無表情だったのに、最後の雑踏の中では少し悲しそう?寂しそうな表情で辺りを見回していて人間観察って感じじゃなさそうだったのが印象的。エヴァはこれからどうするんだろうか？
