MrTomatohead

エクス・マキナのMrTomatoheadのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

とことん予測不可能な展開でラストなんて喜んでいいのか分からない。
その分からなさにじわじわと恐怖する。
AIと人間の境界線ってなんだろうか。
AIってよく"意識"をしているかどうかが問題になるけど今作では"意識"をしている。
人間の脳も完全に解明されてないことから人間機械論なんてのがあるらしい。
そうなると違いってあるのかな、、、?

そんなことを考えてる中で話は進んでいくから、ふわふわした状態で想像できない展開を目の当たりにしてる。

1〜7のセッションで分けて物語が構成されてるけど、セッション7ではAIのエヴァにケイレブは質問することなくエヴァが脱出する。
あれれ、このセッションってAIのエヴァへのテストのことかと思ったら、エヴァの脱出劇の足跡になってる。
そもそもこれは誰をテストしてるのか、ケイレブは人間なのかAIなのか。
頭が整理されてくると恐怖で体が震えてくる。

ラスト、エヴァは創造主であるネイサンを殺し、研究施設を脱出し、はじめての笑顔を見せ、あのまま人間社会に溶け込んでいき、この物語の幕が降りる。
ケイレブがAIかどうかってのと、エヴァの溶け込んでいく様を見て、もしかして、もうすでにAIが人間と同じ姿でこの社会を共に生きているのかもしれない。

喜んでいいのかどうか分からないけど、未知なる世界へ一歩また一歩と踏み出していることが心を恐怖で満たしていることに気付いた。
なんか、すごいもん観てしまった。
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