ニクガタナ

スノーマンのニクガタナのレビュー・感想・評価

スノーマン(1982年製作の映画)
3.5
デヴィット・ボウイのナレーションで彼が歩く実写からスタート。原作者レイモンド・ブリッグス本人の出演だと思ってた。イギリスの田舎の林がアニメに移り変わる瞬間が美しい。少年と、彼が作った雪だるまとの一夜の夢の冒険劇。他愛もない話である。セリフは無いが主人公の感情がしっかり見える良い演出。一度聴くとなかなか耳から離れない名曲 Walking In The Air をバックに二人で空を飛ぶシーンはカメラがぐるぐる回って作画の労が偲ばれるが、圧倒的な飛翔感で大変気持ちのいい名シーン。思わず二度繰り返して観た。名作ファンタジーはだいたい多少残酷なもんだが、本作も容赦ない終わり方が切ない夢のあと。
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