このレビューはネタバレを含みます
観た人によって可か否か判断が分かれる映画。ラストはだいぶボンヤリ。ハッピーエンドなのかはさておき北欧映画っぽく終わる。
ストーリーは、、、
↑↑に悩む16歳の少年(身体は女)と彼をとりまく家庭や周囲の物語。
トランスジェンダーとして特別学校に通っていたが、これからは男子として生き、学校も普通校に通うことを決意した少年。
その手続きに際しての本人も含めた両親や周囲の悩みや葛藤を描いている。
ざっくり書くとこんな感じだが、ディテールが凄まじい。この彼の周りが複雑すぎる。主人公すらも自分の周りにはいないのに。
片親である母親が性依存。同僚などと飲みに行く感じでサクッと朝同じベッドで目を覚ます。
で、同居している母親(主人公にとって祖母)がレズ。なので家にはもう1人オシャレなバァさんがパートナーとしている。でもって女性人権団体の偉目の活動家らしい。
レイが小さいときに家を出て行った親父は若い妻と再婚し仕事でも成功を収めて子宝にも恵まれまくっている。
そりゃややこしくなるよ。
主人公が男して生きて行くため筋トレをしたり、その記録を自撮りしたり、地元の不良に絡まれたり、好きな女の子の何気ない一言に傷ついたり、、、
しながら成長する物語ではない。
周りがひっちゃかめっちゃかにしながら衝撃の事実も発覚しレイブチ切れ。みんなで事実を共有したとこで親父も承諾書にサインして仲良く夕飯を囲んで終わり、
気になったとこ、、、
舞台は多分ニューヨークでオシャレなアパートメントに住んでいる。3階分。あれで家賃いくらなんだ。。広くはなかったがとにかくいちいちオシャレだ。本とか壁とか。よく屋上でバァさん2人でお茶したりレイが筋トレをする。街並みなども雑多な雰囲気だが外人補正でオシャレに見える。いや多分補正してんだけど。。。
街並みの色に深みとコントラストがある。そこに白人の肌が際立つ。鑑賞後家に帰るときに道行く人や建物などを見たがやはり日本はグレーグレーだ。
「性同一性障害」という日本語の言葉の強烈さ(「性」2回出てくるし「障害」とか..)
トランスジェンダーと横文字にするのが日本でも浸透しているのかな。。