RyoIkeda

奴らを高く吊るせ!のRyoIkedaのレビュー・感想・評価

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)
3.8
無実の元保安官クーパー(クリント・イーストウッド)が牛泥棒の容疑で吊るし首にされるところから物語は始まる。
間一髪のところで助けられたクーパーは保安官に戻り、自らを吊るした自警集団への復讐に繰り出す。

本作は監督がテッド・ポストだということもあり、『ダーティハリー2』とかなり似た主題が貫かれている。
法の不完全性は認めるものの、やはり法に従うことに意義はある。本作では、法を無視した過激な自警主義が描かれる一方で、法の濫用も痛烈に描かれている。クーパーはどちらかに荷担することなく、バランスよくグレーゾーンを生き抜く一匹狼だ。

ドル三部作ほど西部劇的なアクションシーンは少ないものの、より考えさせられる作品でした。
主人公クーパーの名は、ゲイリー・クーパーから来ているとかそうでないとか。
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