全員自分に興味があるわけじゃないだろうに、他人のことを理解しようとせずに自分のことしか考えてないのが面白いな。全員誰とも目線が合っていなくて、ちかげの言葉を借りるのならば「見られるのは息苦しい」からなんだろう。自分含め日本人の悪いところだと思う。
帰還するべき場所は人それぞれ違っていて、その場所を見つけること自体がそもそも難しかったりする。単純に実家でも地元でもないのだ。それに側から見たら帰還するべきなのに帰還できていない、帰還するという選択を持たない人もいる。矛盾だらけの人生の中で、自分が還る場所を見つけられることは素晴らしいことだ。その場所を私は知っているという自信だけで、これから先も生きていけるきがする。自分の還る場所なんて、絶対に誰にも教えてやらない。
深く皺が刻まれた象の目のクローズアップからの歯医者で治療を受ける皺だらけのおばあちゃんを写すジャンプカット、無断欠勤した翌日院長に呼ばれてる時の部屋のショット、どちらもフィルムの質感と合っていてよかった。
