熊犬

エイプリルフールズの熊犬のレビュー・感想・評価

エイプリルフールズ(2015年製作の映画)
3.5
【惜しい小品】

嘘が交錯するエイプリルフールの一日を描いた群像劇。天才外科医と呼ばれる男、妊婦、ウェイター、シェフ、変わり者の刑事、占い師、ヤクザ者、子供、いじめられっ子、大学生の仲良し二人組、などなどなど。個性豊かな登場人物たちの嘘が織りなすある四月一日の話。
…な映画。

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ベタですが、ビール話の関係で今日の朝のうちに上げておきたく。

あるエイプリルフールの一日を、様々な人々(総勢27人!別に全員をしっかりと追う内容でもなく、観づらくはないです)のいくつかの話が並行して辿る、群像劇。
エイプリルフールをベースに敷いて、作品を通して描かれる様々な嘘。いたずらの嘘、優しい嘘、悪意のある嘘、知らないうちになってた嘘、隠し事という嘘、バレてた嘘、嘘じゃない嘘、本当になっちゃった嘘…などなどなどなど。まあ多彩な嘘のバリエーションがあるもんだなと、途中から関心してしまいましたよ。群像劇のテーマとしてはとても面白かった。

ただ、この映画…とても残念なポイントが…
こういう同時並行で関係のない(なさそうな)話が何本も走る群像劇ってさ。
物語同士がだんだんと絡み合ってきて、「実はそことそこがぁー!?」とかもあったして、最後収束していく…その過程が滅茶苦茶気持ちいいんだと思うのよ。観ていてアドレナリンが出てくるポイントというか。
で、今作もそれを期待して観ているわけですよ。
それが…「ん~…え、それだけ?」あるいは「へぇ、そうだったんだ…(っで?)」って感じの絡み方しかしないんですよ。最後まで、どれもこれも。

結局、『物語同士が絡み合った』というよりも、『並行して走ってたストーリーが、ちょっと触れ合って擦れた』くらいのもの。そこにカタルシスはあまりない…いや、一つだけ大きく絡まった二つの物語があるにはあるのですが…まあここがこの映画の一番の仕掛けなので良いのかな。ちょっとだいぶ物足りないけど。

一つ一つの話は悪くないだけに、とても惜しい作品。ここでもっと、色々な物語同士ががっつりと影響しあっていたりしたら、物凄く良い作品になった気がする。
今作でやった事って、群像劇風の…ショートムービー同時観賞、みたいな感じになっちゃってるんですよね。そこが個人的な"惜しい"ポイント。

とはいえ、一つ一つの小話は悪くないから、面白くは観られる作品だと思います。

■本日のビール話『エイプリルフールとビール』
エイプリルフールと言えば企業の悪ふざけ。もちろんビール業界でもあります。日本でその分野をリードするのは、日本クラフトビール界の最古参、サンクトガーレンさん。毎年"嘘のような本当のビール"を販売してビールファンを驚かせています。
今年のビールは『カレーは飲み物』Hazy IPA。実際にカレーを作って入れたビール…本日限定で発売、多分昼過ぎくらいには売り切れるので気になるなら急げ〜!(僕はつい出来心で買っちゃいました)
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