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ドラゴン危機一発'97のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ドラゴン危機一発'97(1997年製作の映画)
5.0
青年ベンは伝説の男マンヒン(ドニー・イェン)に“殺しの依頼”と称して近づいた。 
側近の老人ワイ(ウォン・ジーワー)の案内で、マンヒンに会い、昔話を聞かされる。 
時は過去―荒れ果てた僻地の村に、一人の男がやって来た。記憶をなくした伝説の格闘家マンヒン(ドニー・イェン)だ。 
彼を次々に狙う刺客たち。彼は、かつての恋人ウェイ・イー(カルメン・リー)に出会い、次第に記憶を取り戻していく。 以前、「7人の狼」に所属していたマンヒンは、少女をレイプしようとした「7人の狼」のボスを誤って殺し、ボスの弟分であるウルフ(ベン・ラム)たち「7人の狼」の残党に執拗な追撃を受けていた。恋人との再会も束の間、「7人の狼」は罪もない村人を惨殺し、マンヒンの恋人を連れ去る。自分に残された愛する恋人を取り戻すため、マンヒンは「7人の狼」の残党に立ち向かう。 
マンヒンの話が終わりかけた時、ベンは銃口を彼に向ける…。 
最後の本格派ドニー・イェンの初監督作は、スピーディなカメラワークや緻密なカメラアングルやスタイリッシュな映像美に加え、記憶喪失の主人公の過去を追うミステリアスなストーリー展開、記憶喪失になっても再会を誓ったマンヒンと一途にマンヒンを待ち続けたウェイ・イーの切ないラブストーリー、森の中で「7人の狼」の残党と戦うバトルでの大鉈と突き蹴りで叩きのめす壮絶なアクションやマンヒンの恋人を拉致した「7人の狼」の残党を追走しながら大鉈や突き蹴りで打ち倒していくスピーディなアクションそして猿拳の達人(マーリゥ)との息詰まる死闘やラストのウルフとの崖を転がり落ちながらの壮絶なバトルなど息詰まる怒涛のバイオレンスアクションの連続、今でも古びないどころか最近の「SPL」「導火線」「スペシャルID」の総合格闘技色の強い猛爆ガチンコ路線のカンフー映画や「るろうに剣心」のルーツとして楽しめる傑作カンフー映画です。
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