常盤しのぶ

ブラックパンサーの常盤しのぶのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.0
未知の超物質ヴィブラニウムで超発展を遂げたワカンダおよびその国王のお話。未知の物質で栄えた超文明国家っていいよね。衆目を集めることなく独立しているのもまたいい。

我々では想像もつかないハイテクアイテムが多数出てきてずっと興奮していた。そういう下地があると何かとゴテゴテしがちになる。どこぞのアイアンマンみたいに。しかしブラックパンサーはあくまで必要最低限の装飾に留めているのがまた格好良い。シンプルだからこそネックレスが際立って良いよね。まぁスーツの性能はアホみたいに盛り盛りなのだが……。

本作は前国王が死に、次の国王となったティ・チャラが世界の危機を救うべく今まで秘匿にしていたヴィブラニウムを開放すべきか否か、というお話でもある。要するに開国するのかいしないのかいどっちなーんだい、というお話。そう考えるとなんとなく日本人にも馴染みやすいテーマとも言える。

MCUとしては珍しく、1本の映画として綺麗に纏まっていて観やすかったのがとても良かった。しかし、敵であるキルモンガーが少し不遇すぎるのが気になった。正規の手順で決闘を申し込んだにも関わらずその仕返しがあまりにも執拗というか、村社会から弾き出された異端分子を見ているようで少しいたたまれない気持ちになった。

エムバク格好良かったなぁ。ああいう格好良い無骨ゴリラ大好き。次作でも活躍してくれると嬉しい。楽しみ。