海月

トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間での海月のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自由のための戦い。武器は、音楽。
サハラ砂漠の遊牧民、トゥアレグ族のバンド「トゥーマスト」。
誇り高き彼らは支配と反乱の歴史を塗り替えるために歌う。ギターをかき鳴らす。闘いの音楽トゥーマスト。
トゥーマストとはトゥアレグ族の言葉でアイデンティティを意味するらしい。
彼らは祖先と同じよう遊牧民として生きたいだけ。政府からの圧力によって生き方を変えることはできない。
音楽を武器に戦うトゥアレグ族のアイデンティティ。
力強く怒りに満ちた戦いの音楽。そこまでならまだ分かる。驚いたのは現代音楽シーンを持ってしてでも新しさを感じさせられる音、音楽性だ。
これには意表を突かれた。
自由の為の戦い、そして素晴らしい才能を持ち合わせたアーティストのドキュメンタリー。
近い将来、日本でも同じようなこと起こるんじゃないか?と真剣に見入ってしまった。
現在非常に危険でバカみたいな政治をやってる日本人にこそ響く映画だと思う。

大地は我々のものではない。我々が大地のものなのだ。
この言葉がやたら響いた。
海月

海月