トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間での作品情報・感想・評価・動画配信

トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間で2010年製作の映画)

Toumast

上映日:2015年02月28日

製作国:

上映時間:88分

3.4

あらすじ

「トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間で」に投稿された感想・評価

いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
アラブでもイスラムでもない、ウラン鉱床が災いした欧米傀儡国家に抗う土地奪われしサハラ砂漠民族の物語を知る。女系民族で男性が顔や身体を衣装で隠すトゥアレグ族。
銃器をギターに持ち替えて訴える民族アイデンティティ。彼らの奏でるオリジナルは拍の裏で刻むリズムがRBの16分でもその3連でもない独特のグルーヴ。横で踊る姿もエネルギッシュ。
遊牧する自由を!
大地は人のものではなく、人が大地のものなのだ。
トゥアレグ・トランス

トゥアレグ族がアイデンティティを守るための音楽

今もなお、イスラ厶過激派などにより紛争が続く土地のまた違った歴史の側面をみた
Akito

Akitoの感想・評価

2.0
本編はぎりぎり耐えたけど、エンドロールで寝た。
この映画を観なかったら、後にも先にも知ることはなかったであろう、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族のドキュメンタリー。
19世期、欧米列強による植民地政策により4カ国に分断され、難民と化したトゥアレグ族。彼らの歴史は抑圧と抵抗、不正義と反乱に染められている。そんな中、反逆の精神を武器ではなくギター、音楽で表現しようというバンド”トゥーマスト”が結成された。
馴染みのないサハラが舞台、武器ではなく音楽で戦うというあらすじに対して、本編がその期待を超えることはなかった。知見を広げるきっかけにはなったが、事態の深刻さを伝えるドキュメンタリーの質と、人物の心情描写を映すドラマの質が低すぎて全然引き込まれない。この映画が共感を誘うようなこともないだろうし、何を狙って作ったのだろうか。
kanko

kankoの感想・評価

3.8
銃をギターに持ち替えることによって自分たちの事を多くの人に知ってもらえる。

最後に語られる彼の言葉、それに続く演奏の様子、希望に繫がりますように。

コロナがきっかけで動画配信で今まで出会うことのなかった作品を観、様々な迫害を受けている民族のことを知る。
misuzu

misuzuの感想・評価

3.7
この映画を観て初めてトゥアレグ族のことを知った。
サハラ砂漠の遊牧民であるトゥアレグ族はアフリカの5ヶ国に広く分散しており、ある者は昔ながらの遊牧の生活をし、ある者は定住して暮らしている。
しかし彼らのそのライフスタイルは認められず、また欧米による資源(ウラン)の発掘により定住地を奪われ、それらに反抗することで虐殺も起きている。

トゥーマストはトゥアレグ族で結成されたバンドで、彼らの言葉でアイデンティティーを意味する。
音楽でトゥアレグ族が置かれている状況を世界に伝えることを目的としているが、こうして映画になり、日本で暮らす私達も彼らの存在を知ることができた。

こうしたドキュメンタリー映画観るといつも、その人達のためにできることはあるのかと考えてしまう。
実際には何もできなくても、知ることだけでも意味があると信じたい。
para

paraの感想・評価

-
映画としてどうか?と問われれば、微妙なのだが、
メッセージは確かに受け取りました。
そんな作品です。

不勉強で、本作で初めてトゥアレグ族を知り、彼等の置かれた状況を知る。
時節柄感じたのは、米国の黒人差別の報道が世界的に行われているのに対して、
今の今までトゥアレグ族の苦難をニュースで観た記憶がない。
世界の片隅に追いやられた人々。

「大地は我々のものではなく、我々が大地のものなのだ」

遊牧民族故に国家を持たず、国境線で区切られた自国を持たなかったことによる苦難。

何が人間にとっての幸せなのか。
タイトルのトゥーマストは、現地の言葉でアイデンティティ。

彼等の悲劇は、生活する土地の地中に豊富な資源があったこと。
それがなければ誰も見向きもしなかったであろう。

カラシニコフではなくギターを手に取り闘う彼等の未来が明るいことを心から祈る。
(公式サイトのリンクが無効になっており、現在の様子が不明。)

アップリンク見放題
UPLINK配給作品。
この映画を観て、トゥアレグ族に興味を持った人は、「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」も見てほしい。この民族背景というか、問題がわかっていると、ただのアドベンチャー映画ではなく、社会問題を色濃く描く全く違う映画にみえてくると思う。

音楽要素は最後に凝縮されている。
トゥーマストとはアイデンティティという意味。
alf

alfの感想・評価

3.0
がっつりハッピーな音楽ものかと思ってたら、全然ちがった。

サハラを遊牧するトゥアレグ族のダークな歴史と現状問題。
いかに政府や報道が正義や真実から離れてしまっているか、今作を観ただけでも酷いもんだと思える。

武器を楽器に持ちかえ、世界へ向けてメッセージを発信。つくづく音楽のパワーって偉大やね。
センスやビジュアル面もかなり良さげだし、女性パートが力強さをプラスしてるってのもいい。
も少しパフォーマンスを観たかった。

「ランボーを観てノンフィクションだと思った」って笑えんよ。


自分がもし、砂漠で生活しろって言われたら何日楽しめるんだろか?
zhiyang

zhiyangの感想・評価

3.5
とにかく音楽が格好良い。終盤、伝統の音楽からそれをロック風に味付けした演奏に至るまでがハイライト。音楽映画として見ても楽しい。

ニジェールという正直あまり馴染みがない国について知るきっかけとしても良い映画だろう。トゥーマストの出自にはなんとカダフィ大佐が絡んでくる。サハラ砂漠の遊牧民は、アフリカに独立国が成立するにころには定住化・都市化が進んできたが、若年層は職がなかった。そうした若者をカダフィ大佐は兵士に仕立て上げたという。もっとも、レバノンでイスラエルと戦闘することになり「イスラエルと戦う理由がない」と抜けたらしいが、リビアで西洋の文化に触れ、わずかな稼ぎでギターとカラシニコフを買ったことからトゥーマストははじまった。サハラ砂漠を囲む国々には複雑な関係性があることすらこの映画を見るまでは知らなかった。フランス、カナダ、中国といった国がエネルギーのためウラン採掘をニジェールで進め、現地人は放射能汚染された水にさらされるというウンザリするような話も出てくる。

ニジェールに戻り遊牧生活を取り戻すための反政府運動をしながら、音楽に乗せて抵抗のメッセージをカセットテープに吹き込んでいた。音楽が正真正銘の武器になる事態というのも強烈な世界だ(ニジェールでは反政府運動を広めるとして音楽が禁止されていたという)。レベルミュージックというのは欧米ではある種の「ごっこ」と化している部分もあると冷めた思いでいたが、戦うために必要としている人間は本当に存在するのだと目が覚める思いだ。どうして音楽が必要になるのか、あらゆる意味でリアルな世界を見せつけられる。
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