MT0508

スポットライト 世紀のスクープのMT0508のレビュー・感想・評価

5.0
ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』の不屈の少数精鋭チームは神父による児童虐待事件の真相に迫る。
真実を調査、公表する記者たちの葛藤、取材を受けた弁護士や神父の良心、被害者の真実の叫びが作品から感じ取れた。
結果的に、ボストンだけではなく全米及び世界中による聖職者の性的虐待が明らかになった。
『スポットライト』の4人の記者たちはみんな一匹狼で暴走するけど、
他方、真実を明らかにして、被害を受けた人たちの声なき声を届けたい信念に共感できる。
また彼らの上司である編集局長のバロンを演じるリーヴ・シュレイバーの『我々は闇の中を歩いているが、そこから光が射し込んだ時に間違いに気づく』というセリフがある。
これは、真実にたどり着いたときに記事を早く公表するか、あるいは丁寧に全体像を把握してから公表するかを記者たちが模索していたときのシーンだ。
記者たちの対立や取材に対する熱意が込められている。
2016年(第88回)アカデミー賞作品賞受賞作品。
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