トム・マッカーシー監督。
レイチェル・マクアダムス
マーク・ラファロ
マイケル・キートン
リーヴ・シュレイバー 出演
ボストン・グローブ紙 の スポットライトチーム によって暴かれた、カトリック司祭による少年少女への虐待そして、隠蔽していく教会のシステムの存在。
これらの経緯を描いた作品で、本年度アカデミー賞作品賞であり、ジャーナリズム映画の新たな金字塔です。
日本人かつ無宗教の私にとって教会とはまったく無縁で、映画やニュースでしか知っていないものですが。
アメリカのカトリック教の浸透度合。
生活の1部として、呼吸するように在るということなんですね。
特に貧しい少年少女、親のいない子供達にとって教会とはどれだけの存在なのか。
司祭はどれだけ彼らにとって素晴らしい存在なのか。
それらを逆手に取るようにされた虐待の数々。隠蔽されていることを見ないふりする警察、市民、弁護士。
きっと司祭様は、神の使者だからセックスやオーラルを強要されても意味があるに違えない。
だけどなぜ?
体は怯え、涙は溢れ、彼らは心を病み、死んでいった魂はどこへ?神のみもとに?
そんな事をされて、でもまだ生きている人たちは、
「彼らは運が良い」「生きている」
そんなセリフが印象に残っています。
それが何十年も当たり前になっていた事実。
そして未だに教会は見えを張ろうとし、そこから飛ばされた司祭達はまたそこで繰り返している現実。
最も知名度の高いアカデミー賞よ作品賞の意味が本当にある。
素晴らしい作品だと思います。