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スポットライト 世紀のスクープのmahoのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

興味深く、考えさせられる。記者たちの情熱がかっこいい。
ストーリーは淡々と進み、情報量の多さに少しついていくのが大変ですが、見るべき作品だと思った。

地位を悪用して、人を黙らせてしまう構造的な問題、今の日本にもあると思う。政治にも、日常にも。このケースのように信仰が絡むと、特に難しいんだろうとも思う。

印象的だったのは、スクープをいち早く世に出したい記者に対して、「特ダネではあるが、それではトップが謝罪して終わりになってしまう」と上司が止めて、個々の神父の問題としてではなく、教会全体の構造的な問題として深掘りさせるところ。社会が変わるところまで、追求しなくてはならないんだ、という姿勢に、とても考えさせられた。今のジャーナリズムに、ここまでの体力と熱意があるだろうか。
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