脚本がダメなのか編集がダメなのか。監督は変わってないのになぁ。
まぁ尺が足りな過ぎただけかもしれないけども…。
・色んな展開が唐突過ぎるし説明不足(or説明を挟むのが遅過ぎる)
・場面のカットの仕方がおかしくてキャラの動線がチグハグ
・魔法動物の活躍が少なく添え物の様な扱い
・人間ドラマの部分も掘り下げが甘くて中途半端
一作目と二作目でじっくり育てた憎しみ増し増しクリーデンス君が全く活きてないのが最悪だった。
もっと「憎しみをぶつけまくって大暴れするが最後には心を通わせる」様な展開を期待したんだけど、結構アッサリだったので拍子抜け。
アバーフォースとの両面鏡でのやり取りも分かりづら過ぎ。
まず両面鏡を覚えてる人が少ないんだから…しかもあれの説明があったの原作だけだし。
クイニーは終始プルプル怯えていただけで活躍らしい活躍は無し。
『テセウス捕まる→監獄に行って助け出す』シーンの必要性が分からなかった。
魔法動物が添え物過ぎたから色々と出したかったのかもしれないけど結果的に中途半端だったし、それならクリーデンスを暴れさせるかダンブルドアとグリンデルバルドの人間ドラマに時間を割いて欲しかった。
『テセウスが渡されたネクタイ』の流れも意味不明で、これは後で解説を読んでやっと理解。省き過ぎだろ…。
前作のレビューに『グリンデルバルドの、ヴォルデモートとはまた違うタイプの「悪の親玉」っぷりも良かった。ハリポタより前の時代なのに、グリンデルバルドの方がむしろ新しい時代の悪者って感じがするけど…グリンデルバルドは(悪い意味で)指導者・煽る、ヴォルデモートは支配者・命じる、って感じかな』って書いたのだけど、今作のグリンデルバルドはやり口がセコ過ぎて小物感が目立っていた。
冒頭から両陣営がキリンを巡って色々とやっているけど「お互い何をそんなに拘ってるの？どう重要なの？」という状態で話が進む。道中でキリンが何か活躍する訳でも無いので、二フラーみたいに感情移入できる存在にもならない。
それで終盤にキリンの重要性を明らかにされても「序盤で説明しとけよ、こんなの伏線回収でも何でも無いよ」という感想。
マクガフィンのつもりだったのかもしれないけど宙ぶらりん過ぎる。
キリンがダンブルドアにお辞儀をしたのも納得いかない。
偉大な人物なのは間違いないし指導者としては相応しいかもしれないけど、過ちも犯してきたし決して善人では無い。
