ランボーでありたい

ピラミッドの呪いのランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

ピラミッドの呪い(2014年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

WOWOW録画で初見
エジプト文明の歴史を根幹から揺るがすような大発見!!地底深くに沈む謎のピラミッドを探索せよ!!中には一体何が!?POV視点多様の遺跡探索ホラー。『これは誰が撮っているんだ?』とかは気にしちゃいけないぞっ!!
製作にアレクサンドル・アジャ。監督は「P2」や「ヒルズ・ハブ・アイズ」などのアジャ関連作で脚本を担当したグレゴリー・ルヴァスール。
<あらすじ省略>
再びアレクサンドル・アジャ関連。「ピラミッドの呪い」。これまた中二心をくすぐる響きですねぇ。なんでしょうか?”おうごんのつめ”を取るとエンカウント率が異常に高くなるあれでしょうか??”やくそう”を忘れると地獄をみ(ry

そこそこ楽しめるPOVホラー。近々にも「地下に潜む怪人」という本作と似た遺跡探索系のPOV物がありました。正直どっちか一本を見ればいいような感じがします。映画の出来は「地下~」の方がよく出来てます。あとは”カタコンベ”が好きか?”ピラミッド”が好きか?の好みですね。
本作はいろんな場面で「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」を連想しました。VFX製作の連中がふざけたとしか思えないあの悪名高いスコーピオン・キングの真の姿。あれを彷彿とさせるポンコツCGが見物。はずかしめの対象となったのはアヌビス神様。「ハムナプトラ2」にも出てきた冥界の神さまですが用は犬人間です。コイツが本作”ピラミッドの呪い”の元凶。目がキュートで迫力はないですが殺し方が凶暴でよかったっす。スフィンクスの大群(皮膚病のネコみたいなの)が、コイツに飛び掛ったシーンでは『お前ら地下でずっと一緒におったのに仲悪いんかい!!』などとツッこんでしまいました。大勢でわいわい言いながら見るのがいいのかな。「インディアナシリーズ」はもちろんのこと「エルム街の~」や「エイリアン」などのオマージュが発見出来ました。他にもいろんな名作オマージュが潜んでるかもしれないので皆さんぜひ探してみてください。

始めにさらっと触れましたが、この手のホラーは途中で設定を放棄し、なし崩しにしてしまう事が非常に多いですね。ファウンドフッテージ風にするならPOV一本で勝負すればいいのに。半端に状況説明的な俯瞰視点を入れるもんだからこっちの興がそがれます。難しいんですかね?
結局あのフッテージがなぜ編集されていたのか?などの謎も明かされることなく終わってしまったし。向こうのこれ系は詰めも甘いんだよなぁ・・。まぁいろんな文句はありますがそれは一旦忘れ、地底のピラミッドでずっと引きこもってたアヌビス神様が地上に出られた事を喜ぶこととします。

*アジャらしいスパッと残酷に人が死ぬ、瞬間的な人体破壊は本作でも健在。”アジャの瞬間芸”と命名する事にします。