おお、これは良かったぞ！
正直、「どうせビジュアル重視の中身うっすいPV出身が作ったみたいなやーつなんでしょ」と思って避けてたんだが、観てみるとこれが意外、恋愛とは、または恋愛関係にあるとはどういうことか、ということにきちんと向き合った、ある種作り手のパーソナルな何かを感じられる良作だった。
会話が予想以上に書ける人なんだなと。
ところどころ、ウディ・アレンな瞬間もあり。
というかキャラがウディ・アレン的人間像なため。
主人公の男が好きになれないというのもまぁわかる。理屈こねるが、その実は自分が傷つくことが怖いだけっていう、インテリ男の典型像なんだけど、まぁそれがわかんないってことは、たぶん平気で中出しとかできちゃうタイプなんだろうなって思う(飛躍)。「できたらできたじゃん？」みたいな。
いや、その責任がイヤだから、悩んでんじゃん、ていう。
「ぼくを愛してくれるから、君が好き」の瞬間など。あー...っていう。
自分が愛さない限りは、相手も愛してくれない。
相手が無条件に愛してくれる関係なんて、存在しない。
