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心が叫びたがってるんだ。のMSTYのレビュー・感想・評価

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)
5.0
いい映画だった。もう一度言おう。とてもいい映画だった。

映画の内容は、幼い頃に発した何気ない言葉によって家族がバラバラになってしまい、「玉子の妖精」にお喋りを封印されてしまった高校2年生の女の子・成瀬順と、それぞれに悩みやトラウマを抱えた3人のクラスメイトが、ふとしたことがきっかけとなって地域の交流会の中心メンバーとなり、コミュニケーションを重ねながらそれぞれが成長していくという青春群像劇です。登場人物の交流が丁寧に描かれており、特に心理描写が秀逸です。また、音楽を題材の1つとして取り上げていることもあり、高校時代に吹奏楽や合唱、バンドにDTMと音楽漬けの日々を過ごし、音楽と共に思い悩みながら過ごしてきたわたしにとっては、かなり共感できる部分の多い映画でした。また、発せられる「言葉」がどれだけの重みを持っているのかということを非常に感じさせられる映画となっています。

やはりというか何というか、見どころは後半のシーンです。順ちゃんのクラスメイトの拓実くんが非常にいい役目を果たしています。最後のシーンも納得できる形で締めくくられています。
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