三畳

手の三畳のレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
3.6
人形男は、植木鉢を作っていたいのに、
窓から戸から「手」が侵入してきたり、新聞やテレビや電話から「手」を作ることを強要される。

拒否すると、大切にしてる植木鉢を壊される。
手は労働力や権力のことでもあり、それに追随するお金や女体?のようなもので誘惑され、ついに引っかかってしまうと、人形男は操り人形になっちゃう。

人形男が涙を流すと、ほんとに濡れて表面の塗装が滲んでいてすごいと思った。もう撮り直しできないじゃん。

窓から入ってくる手はシュバンクマイエルの「闇・光・闇」に引き継がれてる感じ。

日本語の「手」が表す、手段とか手立てって意味合いが、チェコ語のRukaにもあるのかな?と思って調べたら、
英語のHandには支配権、所有、管理、影響力、勢力って意味もあるらしい。勉強になった。
三畳

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