かさ

WEEKEND ウィークエンドのかさのレビュー・感想・評価

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)
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ショッキングだった。わたしは、理解があるほうだと思ってた。でも全然そんなことなかったんだな、て。本当の意味で。
「僕の名前で君を呼んで」とかって、ただティモシーシャラメの美しい物語として消費してたんじゃないの?って思った。理解ある素ぶりをする人は増えても、ほんとのとこの辛さは分かんないし、初めてそれを突きつけられた気がする。だからこそ、ヘテロではないひとたちがどんな気持ちでヘテロの恋愛映画を観ていたんだろうって考えたら、自分の「理解」と思ってたものなんてなんて浅はかで、薄っぺらだったんだろう。堂々と愛し合い、堂々と傷つく、それだけでも圧倒的にイージーモードだったのか。当人の問題、とどこか距離をもって考えてるうちは、彼らは本当の意味で救われない。たまたま自分が持ち合わせなかったマイノリティの部分にきちんと向き合って初めて、「理解」の「り」の字くらい言えるのかな。どの人にもマジョリティとマイノリティの部分があるからこそ、考えていかねばな気づきがありました。
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