碧

ピエロがお前を嘲笑うの碧のネタバレレビュー・内容・結末

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう作品を観ると、やはり私はどんでん返し系がダントツで好きだと再確認出来る。
面白かった!

今作の最高潮はラスト20分だが、その20分でこちら側を愕然とさせるため綿密に作られていた。
伏線回収というよりは種明かしを楽しめた感じ。

警察に出頭した主役ベンヤミンが自分語りする流れで進むが、それを聞いている女捜査官=こちら側になるので、どんでん返された感が妙にリアルだった。
だからこそ最後の最後での、あの女捜査官の行動と表情は生々しく見応えがあった。

最近観た作品【ある男】の劇中で出てきたのと全く同じルネ・マグリットの絵が出てきた時「うわーそっちか!」と予測がついたと同時に鳥肌だったが、実際はその予測を超えてきた。

『人は見たいものしか見ない』

最後のベンヤミンのウインクと悪い笑みが最高!爽快!
天才ハッカーこの上ないし、このトム・シリングという役者が上手かった。

面白かったのに自他共にスコアが伸びきらない理由…何か足りない気がするが、それ何かわからない。
ハッカー物だから?
米映画じゃないから?

タイトルは原題の【WhoAmI】のままで良かったのに!とは凄く思ったけれど。
碧